静岡県中小企業家同友会-伊東支部

活動方針を柱とした会運営

毎年定時総会で決定される活動方針は、
その一年間、会のすすむべき方向と具体的活動を指し示すものです。
活動方針はその作成の過程で多くの会員の声を集め、
民主的な手続きをへて決めることが大切です。
そして、いつも活動方針をふり返り、遂行状況を点検し、
さらに細部にわたる目標と計画をたて、
方針の実現をはかっていくことです。
そのつみ重ねが、次の行事、次の年度にひきつがれ、
豊かさを増し、会を成長させていきます。
会としての中・長期ビジョンをつくり、
ビジョンにうたわれていることが
単年度でどのように実行できたのかを検証していくことです。
また、同友会の活動方針は、
中小企業の切実な課題を実現する方向を指し示すものですから、
それぞれの企業経営に多くの示唆を与えてくれます。
活動方針や会のビジョンを自社の経営に引き寄せて考え、
役立てることが大切です。

学ぶことが中心の会活動

学びあう場としての例会、経営研究集会(経営フォーラム)

同友会は悩みや課題を持つ経営者が、
相互の経営体験を交流し、謙虚に学びあうことに最大の特色があります。
同友会の学びの場、それは県・支部(地区会、グループが行う月例会が中心です。
月例会こそ、会員が知り合い、本音で学び、交流を深める同友会活動の原点です。
月例会への参加が「楽しい、ワクワクする、いつも啓発される」内容であり、
会員はもちろん、
会外の経営者も「入会したい」と思えるような例会づくりが求められています。
このように、同友会らしい
学びの場をつくることを会活動の中心にすえることが大切です。
同友会全体で行っている経営研究集会(経営フォーラム)は、月例会と違い、

  1. 全県レベルで質の高い学びの場とすることができる、
  2. 準備過程での論議の積み上げ、共同作業が会活動の前進に貢献する。
  3. グループ長の養成などを通じて「学ぶ力」を高め活動に積極的な会員を生み出す。
  4. 行政・金融機関、マスコミなど対外的にもアピールでき、
  5. 会員増強に役立ちます。

同友会では「会員は辞書の1ページ」といわれています。
つまり百人百様の異なる経営体験があり、
その経営体験から学びあうことが生きた学習となります。
ですから、例会での会員の報告者は講師というより
問題提起者という立場になるでしょう。
企画を担当する人は、
会員の要望にもとづくテーマの設定、報告者との入念な打ち合わせを行い、
「何をポイントにおいて報告してもらうか、どんな討論を重ねるか」を
明らかにすることが大切です。

「グルーブ討論で学ぶ」とは

例会では司会者(座長)やグループ討論を行う場合の
グループ長の役割が重要です。
報告者の報告を受けて、参加者全員の声をどれだけ引き出し、
熱気のある討論に導いていくかは
司会者及びグループ長の力量に負うところがおおきいです。
適切なまとめも不可欠です。
グループ長は、報告内容を討論で深めつつ、
参加者の悩みを引き出し経営の本質に迫る論議にしていく責任があります。
グループ討論発表者は、
討論内容を簡潔にまとめ、分かりやすくリアルに伝えていく役割があります。 報告者の問題提起が参加者の共感を呼び、討論でさらに問題点が深められ、
一人ひとりが主体的に参加したという
感動と満足感が得られれば例会は成功したといえます。
また、初めて例会に参加した新会員への
温かい心づかい、気配りも感動を生みます。
さらに、会外の経営者を常に例会に誘うことによって
会員増強を確実に進めていくことができます。

「学び方を学ぶ」「学ぶ力を高める」場とは

同友会はお互いの学びあいを称して
「会員一人ひとりが先生であり、生徒である」といっています。
ですから、例会や研究会では、
「気楽に恥をかくつもりで」すすんで自分の経営体験を報告し、
親身のアドバイスを受け、経営体質改善の糧としていきたいものです。
報告者が最も勉強になるのです。
しかし、ともすると
「あのくらいのことならウチでもやっている」
「あの業種だからできること、ウチは別だ」という受けとめ方が出がちです。
これでは学んだことにならないし、
いくら他人の経営体験を聞いても進歩がありません。
経営体験を聞く場合は、経営のさまざまな手法を学ぶことも含まれますが、
何よりもその人の経営者としての生き様、経営姿勢を深く理解することが大切です。
学ぶとは、その人の経験の中から
普遍化できるもの、一般化できるものをつかみとり、
創造的に自社に生かすことです。
したがって何をどう学ぶのか、学び方の修得と学ぶ力を高めることこそ
私たちに求められるもう一つの重要な課題なのです。

「学んだことを実践する」とは

同友会で学んだことを、自社に持ち帰り実践することにより、
会社は確実に改革されていきます。
その成果を同友会活動に還元(例会、研究会で報告)し、
会内で検証されることでさらに企業を発展させることができます。
どんなに「学んだつもり」でいても、実践がなければ企業は改革されず、
本当に学んだとはいえません。
同友会では、企業発展のカギとなる労使の信頼関係構築のために
「中小企業における労使関係の見解(略称・労使見解)」を
学ぶことを推奨しています。
その上で、どんな時代にも対応できる企業づくりのために、
全会員が「経営指針(経営理念、方針、計画〉」を作成し、
その全社的実践を呼びかけています。
同友会では中小企業のまじめな経営努力が報われる経営環境実現のため、
他団体とも協力して経営環境改善活動を行っていますが、
それもこのような企業づくりの努力が背景にあるからこそ説得力があるのです。

「全国行事で学ぶ」とは

それぞれの同友会は、
異る歴史や風土、地域性のもとで成長し独自の特徴をもっています。
しかし、基本的には三つの目的の実践をめざし、
共通の理念のもとで活動をすすめています。
そのような各県の同友会を結びつける全国組織が
中同協(中小企業家同友会全国協議会)です。
中同協が行う全国的な行事は、
各県の活動のうねりを1ヵ所に集め、さらに大きなうねりに高め、
また各県同友会のうねりにして返す役割をはたしています。
また、全国的な行事に参加する一人ひとりの会員にとっては、
全国の志を同じくする仲間との交流を通じて、
一同友会ではできない大きなスケールと広い視野から学ぶことができます。
全国の会員とネットワークを構築することも可能です。
中同協が全国規模で行う行事等に積極的に参加することによって、
それぞれの同友会と会員企業の向上・発展に役立てることができます。

「会員としてのマナー」とは

同友会は三つの目的のなかで「経営者の資質の向上」を特にとりあげており、
他の団体とのきわ立った違いとなっています。
これは、企業を強じんな体質にするための経営者の資質の重視というだけでなく、
社会的責任を果たす立場にある良識ある経営者をめざすために必要な目的なのです。
その目的を掲げる同友会会員としては最小限守るべきマナーがあります。
それは、次の5項目です。

  1. 会が発行するニュースや案内などの文書は必ず読む。
  2. 月に一回は同友会の行事に参加する。
  3. 電話、ファクシミリ、ハガキ、電子メール等で
    回答を求められていることには必ず返事をする。
  4. 会合の時間を守る。
  5. 参加したら何かをつかんで自社にもちかえり、
    社内で報告するなどして経営に生かす。

以上の5項目を会員の守るべきマナーとして申しあわせましょう。
そして、同友会はマナーを守る人の集まりだと、
自他ともに認めあえる会にしましょう。